

頚部から肩、上肢にかけての痛みは頚椎椎間板ヘルニアや肩関節周囲炎が原因で生じることがあります。特に首を後ろに反ることや左右どちらかに傾けることで腕の痛みが強くなる場合は首の神経根(脊髄から出た神経の枝)が椎間板や骨棘で圧迫されている可能性がありますので注意が必要です。
原因をはっきりさせるためには、医師の診察を受けレントゲンやMRIといった画像検査と照らし合わせてみる必要があるでしょう。肩関節周囲炎(いわゆる五十肩など)の場合は腕を挙げた時の痛みや夜間痛があります。大抵は運動療法や肩(肩峰下滑液胞)への注射で良くなります。また、頚椎椎間板ヘルニアの場合も上肢症状だけであれば牽引などの理学療法や神経根ブロック注射で軽減するのが一般的です。しかし、両手のしびれや脱力、歩きにくいといった症状が出てくると神経の枝ではなく本幹(脊髄)に障害が及んでいる可能性がありますので脊椎専門医の診察が必要になります。
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